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不安は隣にあるもの
不安は隣にあるもの
何かよくわからないけど、猛烈な不安に襲われる
ふとした瞬間に不安が出てくる
周りの人は元気そうで、自分だけが不安を感じているような気持になりますが、人は不安を感じて警戒し、優位に立つための方策をとって、生き延びてきました。遺伝子の中には、不安を察知するように組み込まれているのですから、不安に気を取られるのは自然なことです。
そして、不安に押しつぶされるか、そのシステムを知って利用しようとするかは、自分次第です。
自分以外の人が、どのような不安を感しているのか、覗くことができませんが、その不安に対応する行動には、個人差があります。
不安が押し寄せてくる時、その人は弱っている状態です。
よく、疲れると身体の弱い部分が痛むと言いますが、心も同じです。
子どもの頃、周りから送られたメッセージをどう受け止めてきたか。
相談場面での話です。
「人の前に出ることが苦手な私に母は、大丈夫だからと他の子が遊んでいるところに行くように背中を押しました。それでも行けないでいると、本当ダメな子だねぇと、怒っていました」
母親に悪気はなく、我が子を心配しての行動なのでしょう。
しかし、この相談者には失敗体験として残り、自分を責め続けていました。
「そのお母さんは、社交的な方なのですか?」
「いえ、自分が引っ込み思案で苦労したから、子どもにはその苦労はさせたくないと…」
「お母さんにもできないことをしろと言われても、困りますよね。怖いのに押されたら、余計に足がすくむのは当たり前のことだから」
人は、気持ちが大丈夫と落ち着かないと、チャレンジできないと言われています。
「人がいっぱいいると緊張しちゃうよね。お母さんも一緒に行くからあの子たちの所へ行ってみようかと言われたら、行けそうな気がしますか?」
不安になった時、「まぁ、何とかなる。大丈夫」と気持ちを切り替えられるには、できなければ手助けをしてもらい、できなくても大丈夫と受け入れてもらう経験がいります。
その方は、常にママ友と上手くやらなければと必死になっていたそうですが、まずは一人でお茶を飲む時間を作るようにしたそうです。
「安い珈琲を頼んで、ボーっとする時間を楽しんでます」
そう、話してくれました。