ブログ
自分に優しくなれるための条件
自分に優しくなれるための条件
話をしていると、何でもかんでも人のせいにする人がいるかと思えば、どうせ私が悪いのですと言う人に出会います。どちらも極端だなと感じます。共通しているのは、どちらの方もそうとうに傷ついていることです。
Aさんは、許せない行動をするBさんについて、いかにひどいかをCさんに力説して、味方につけようと必死になります。聞いているCさんは、Bさんから被害を直接受けているわけではないので、Aさんの気持ちを汲みつつ、「上司に言ってみたら?」と助言してみても言ったけど、どうにもならないと言います。Cさんが何を返しても、Aさんがヒートアップするだけ。困ってしまいます。
Aさんは、上司に相談した時は「大変だな、わかった」と言ってもらったそうですが、Bさんかも相談を受けていた上司は他の人に、
「AがBさんにきつく当たっていて参ったよ」
と話していたと聞かされます。
Aさんは、上司の言葉にショックを受けていました。Aさんは、味方になってくれたと思っていた上司に裏切られたことが許せなくなっているようです。それならば、Aさんが欲しいのは、Cからの助言ではなく、Aの味方になってくれることです。
この人間関係をDさんは、屁とも感じないかもしれません。人との調和よりも、仕事の効率性を上げる方法に夢中で、Bさんの行動に気にならない。人によって、同じ場面でも感じ方が違います。何が気になっているのかは、人それぞれです。
それでは、自分が自分に優しくなれるための条件です。
相談の仕事をしている時、よく聞いた言葉です。
「私のこういうところを直さないといけないのですよね」
「いえ、直さなくていいのです。自分にはこういう部分があるなと知ることが大事なのです」
生きていく中で、嬉しいことも辛いことも経験します。その中で、思考がクセづいてしまうことも出てきます。「まだ出来ないの?」と言われたことに過剰に反応してしまう、自分ではできないから親の言うとおりにしていたり、すぐに涙が出てきたり、いろいろな側面を誰でも持っています。良いところも悪いところも含めて、自分を受けとめることです。
自分が弱気になった時、ふと直したいなと思っている部分が、顔を覗かせます。
そのことを知っていれば、自分の状態が良くないことがわかり、自分で自分を落ち着かせることができるようになります。