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2025-04-30 21:37:00

家族旅行

  家族旅行

 

 今年もゴールデンウィークがやってきました。以前、旅行に行こうとして高速道路に乗ってすぐ渋滞にはまり、目的地のホテルに着いてその日が終わりました。渋滞という行楽をしてきたかのようでした。

 

 小学生ぐらいまでは長期休みがあれば、家族旅行に行こうかなと考えます。小さい頃は、連れて行っても覚えてなかったり、人の多さや眠気でぐずられたりしました。小学生になると、親は子どもを喜ばせたいと思案しますが、子どもの方も意志を持つようになり、親のプランが不満で、折り合いをつけるのが難しくなります。旅行に出かけても、子どもが機嫌を損ね、家族から見えるか見えないかぐらい距離を置いて着いてくるなんてこともありました。せっかくの家族旅行なのに親子喧嘩をしに行ったかのようで悲しい気持ちになりました。

 

 いつもと違う体験、何をするにも準備がいるキャンプに思い切ってチャレンジしました。初めてのキャンプは、夫も私も経験がなく、何をどうすればいいのかわかりません。同じようにキャンプ未経験の友達家族と一緒に行くことにしました。

その時、テントは持っていったように記憶していますが、タープはキャンプ場で借りました。それも、着いてから周りを見渡して、「要りそうだね」と大人4人が相談して慌てて借りに行くという始末です。

 初めてのキャンプ場は、冬はスキー場となっている所でした。そこのフリーサイトでテントを張る場所を探しましたが、空いていたのが坂になっている所で、朝起きたら家族全員がテントの端に重なっていました。テントは坂に張るものではないとわかりました()

 

 キャンプでは、水汲み、火をおこし、ランタンの灯りは蛍光灯にように周りを照らさず、肉が焼けているかどうかもよくわかりません。暑くてもエアコンがない不便な生活に身を置きます。強風でテントが飛ばされそうになったり、雨が降れば水が入り込まないようにテントの周りに溝を掘ったりしたこともありました。家族が皆で協力しないと寝る所も食事の確保もできません。でもそれば、子どもには遊びの延長のように感じたようでした。

 

焚火に薪をずっとくべていたり、川で遊んだり、非日常のワクワク感がありました。 キャンプ場の朝食は、炊き立ての白米と味噌汁が定番となり、いつも朝ご飯を食べない夫もよく食べていました。外で食べる炊き立てご飯はご馳走です。

 

テントの撤収やキャンプ用品の片づけは、面倒で、大量の洗濯物に囲まれて、帰ってからの選択を考えると頭が痛くなりましたが、もうキャンプに行きたくないとは思わなかったです。

 

 今はグランピングという快適なキャンプもありますが、不自由な生活を送ることにキャンプの醍醐味があると感じます。後半は、テントではなくコテージを借りるようになりましたが、ランタンの灯りの中のバーベキューは気持ちを盛り上げてくれます。自然を近くに感じながら、大人も子どもも苦労して過ごす経験が心地良かったことを思い出します。

 

 旅と言うのは不思議とアクシデントがある方が記憶に残ります。そのアクシデントを何とか乗り越えて、無事に帰ってこられた。この思い出が、その後よく話題になり、笑いあえます。家族でいろいろな経験を積み重ね続きていきたいですね。