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声かけの順番、間違っていませんか?
声かけの順番、間違っていませんか?
私は家族と話をする時、いつもより気を抜いていることが多いです。外では、無意識の内に態度も言葉も選んで、いい顔をして過ごしているので、家に帰ったらリラックスしたいと思ってしまいます。
親しき中にも礼儀あり
という諺があります。家族と世間話をする分には、気を抜いていても大丈夫ですが、感情が触れるような話題の時、相手を急に怒らせたり、機嫌を損ねてしまったことはありませんか。家族は、気軽に話せてわかってもらえる存在と思っている分、わかってもらえていないと感じた時の怒りは、倍増します。
私も娘から人間関係のことで相談を受けた時、アドバイスをしようとしたら
「今は、そういう正論を聞きたいわけではないの」
と叱られてしまいました。疲れている中、娘の話を頑張って聞いていたのに怒られて、サウンドバックになったような気分でした。でも、充分に娘を落ち着けていなかったのだと反省もしました。
気持ちを落ち着かせて、冷静になれ、やる気を感じられるようになるまで私は聞き役に徹するべきでした。
「そんなことがあったの」
「腹が立つね」
「それはしんどいね、疲れたでしょう」
まずは、娘の状態を代弁して落ち着くのを待つ。
落ち着いたら、相手のことをシュミレーションしてみる。
「その人は、何でそんなことをするのだろうね」
「そんな事をしても得にならないのにね」
「あなたに嫉妬しているのかな」
冷静に状況を見ることができれば、今後の行動を考えることができます。
ここまでの過程は、丁寧に時間をかけてすることをお勧めします。
答えを早く出そうとタイミングを見間違えると、人間サンドバッグ行きになるので。
今後のことは、後日にゆっくりお茶でもしながら話してもいいでしょう。
悩みを抱えている時は、子どもも大人も信頼できる人に聞いてもらいたいし、わかって欲しいのです。
小さい子どもでも手順は一緒です。
理由もわからず泣き叫ぶ子どもに「恥ずかしいから、泣かないの」なんて言ったら余計に泣き出します。
「あら、どうしたの?悲しくなっちゃった?痛いのかな?」
「これ、嫌やった?」
「泣きたくなっちゃったの、よしよし」
「大丈夫?」
泣いている理由なんて、子ども自身もわからなくなっているものです。
まず、気持ちを落ち着かせることを目的にしたら、声かけも楽になります。泣き止ませようとするとその気持ちが子どもに伝わるのでしょう。自分を否定された感覚を受けて、泥沼にはまっていきます。
子どもに伝えたいこと、教えていきたいことがたくさんありますが、伝える順番を間違えるともったいないことが起こるので、手順は大切にしたいものです。