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わかるために、知ろうとしている?
わかるために、知ろうとしている?
この世には、知らなくても済むことが数多くあります。皆と同じことをしていれば、何事もなく過ごせる。だから学校の成績を伸ばして、いい大学に入り、安定した所に就職しなさい。それで人並みの生活が保障されるから。
本当にそうでしょうか?
団塊世代の家族像は、男は外で働き、女は家を守り、子育てをする専業主婦が主流でした。それが幸せなのだと言われていました。本当にそれが幸せならば、今も専業主婦が憧れの的として語られているはずですが、そういう声は聞こえてきません。
賃金が年功序列ではなくなり、女性が社会で働くことが当たり前になり、スマートフォンを持ち、生活を快適にするモノが次々と発売され、夫の収入だけで家族を養うことが難しくなり、時代背景の移り変わりが、生活スタイルに大きな影響を与えているとわかります。
その時代、時代で世間が言う「幸せ」は変化しています。
子どもの頃は、花嫁修業、結婚は25歳まで、寿退社という言葉をよく耳にしましたが、今は死語です。贅沢三昧できる専業主婦ならなってもいいと思う人はいるでしょうが、質素な暮らししかできなくても専業主婦になりたいと希望する人は稀でしょう。
今は、時代の変化が大きくなっています。
スマートフォンの存在は、時代の変化を加速させました。親が感覚的に持っている当たり前は、今の子どもには通用しません。そして、予想もしないことをやってのけるのが、子どもというものです。子どもを少しでもわかりたいと思うなら、自分の当たり前を見直す必要があります。
女性が社会で働くことが当たり前になる以前は、社会で働こうとチャレンジした人がいます。その人は、周りから馬鹿にされ、周りと同じように生きるように説教されてもやり通して、後輩に道を作ったのです。
今は、自分が知ろうと行動すれば、いろいろと調べられます。
子どもが興味を持っていること
気になった職業についている人の人生
行動の意味するもの 等
ちょっとでも、心にひっかかったものを知ろうとすることは、他者を柔軟に捉えることにつながります。
それをするためには、自分の気持ちに意識を向けることからです。
意識しないと、何かを感じても流れてしまいます。子どものことが心配なら、何が自分を不安にさせているのか考えてみればいい。
親の当たり前に子どもが反発していることが原因だったりします。その当たり前について調べるのもいいでしょう。
人とのコミュニケーションが上手くいかないのであれば、どの場所で、誰と、いつ、どの状況で起きるのかを整理するだけで見えてくるものがあります。
例えば、学校ではないのに家では不機嫌になり、暴れることが多い。運動会の練習が始まった頃から、だんだんと悪化している。
学校で、皆に合わせようと頑張って、上手くできなくて苛立って、我慢して帰って来ているのかもしれません。
相手に変化を求めても上手くいかないものです。まずは知ろうとするために自分ができることを探して、実行する方がいい循環がやってきます。